卵子凍結

自分の思い描く人生設計を考えたとき
「卵子凍結」も一つの選択肢です。

今は仕事にやりがいを感じ、妊娠することは考えていない、ダイヤビルレディースでまたはオンライン診療で他の病院でピルを処方してもらっている、
あるいは特にピルは使っていないけど、毎回月経がくる。月経がくるということは、実は卵巣にある大切な卵子は排卵というイベントとともに、
月経とともに私の卵巣から離れていってしまっている。女性の卵巣にある卵子には限りがある中で、
女性として妊娠できる能力は「実は」妊娠したいと考えたその瞬間が最も妊娠しやすいわけで…。「卵子凍結」とは?

保管で選ぶ「卵子凍結」 関心が高まっている理由を知りましょう。

卵子凍結とは、将来の妊娠に備え、卵巣から採取した受精前の卵子を液体窒素で凍結保管することで、妊娠を考えた時に凍結保存した卵子を融解し、パートナーの精子と受精し、移植する仕組みです。社会的(選択的)卵子凍結とメディカル卵子凍結があります。

【社会的(選択的)卵子凍結】妊孕性低下の原因となる病気に患っていない女性が将来の妊娠のために卵子を凍結し保管すること。
【メディカル卵子凍結】病気に患っている女性が、その病気や治療に起因して妊孕性が低下する前に卵子を凍結し、保管をすること。

すでにご存じかもしれませんが、女性の卵巣にある卵子の数は、皆さんがお母さんのお腹の中から生まれた時に数が決まっています。女性の卵巣は卵子を再生することができないため、月経が来るたびに卵子の数は減っていきます。注目しておくべきことは、年齢とともに卵子の質も低下している可能性があることです。年齢を重ねるほど、不妊や流産が増える要因の一つともいわれます。

こうした観点から「若いときに卵子を凍結保存しておこう」と検討、選択する女性が増えています。また卵子凍結をすることで「妊娠に影響する病気にかかるリスクに備えておきたい」という方もいます。お仕事、家のこと、パートナー選び、さまざまなことをすすめていかなくてはならない中で、卵子凍結を行うことで、お仕事のプロジェクトに、キャリアに、そしてじっくりパートナー選びに集中したい方には、とっておきの方法です。

注意点についても把握しておくことが重要です。

卵子凍結を行う際は、排卵誘発剤を用いて卵巣を刺激する必要があるため、注意すべき点があります。副作用として主に考えられるのは、卵巣過剰刺激症候群(卵巣腫大、腹水貯留等による病状)です。発生頻度は 1%程度と報告され、多くの場合は軽症ですが、まれに深部静脈血栓症などの重篤な場合も起こり得ます。こうしたリスクを踏まえ、医師に相談して検討してください。

また、卵子凍結で将来の出産にたどり着ける可能性は、それほど高いものとは言えないのが現状です。卵子1個あたりの出生率は、4.5~12.0%と報告されています。そして、年齢が進んでからの妊娠では、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病といった合併症リスクも高まります。

こうした点を理解して、検討をすすめるようにしてください。

90分で直接話を聞いて
相談したい方には
卵子凍結セミナー

無料で受講できます

参加したから、必ず卵子凍結をしなくてはならないわけでなく、検討する段階で受講していただき、
やるかやらないかは問いませんし、セミナーを聞いて、少し検討させてもらいたいという気持でも大歓迎です。

また企業でセミナー受講(少人数規模、大人数対象も可)、講演依頼も承っております。

お電話でクリニック事務(山田、根井)までお問い合わせください。

大切なことは、信頼できるクリニック選びです。〜保管で選ぶ「卵子凍結」〜

  1. 卵子凍結について知る

    しっかり仕組みやリスクを理解しましょう。

  2. 自分について知る

    卵巣年齢チェックやAMH検査をしてみましょう。

  3. クリニック・保管サービス選び

    自分の考えに合ったクリニック、サービスを選びましょう。

  4. やるかやらないか考える

    医師に相談しながら、本当に必要かを考えてみましょう。

卵子凍結実施までの流れ

(自費診療となります。スマート「卵子凍結」プランの金額と診察の流れを示しています。)

お仕事しながら、休憩の合間に、お仕事帰り、あるいは前に駅直通だから通いやすい
スマート「卵子凍結」プランをおすすめしています。

  1. 初診
    事前検査
    (AMH含む採血、心電図検査)

    初診…2,750円 術前検査…9,500円 AMH検査…6,000円 超音波検査…2,000円

    採血、心電図を行い健康状態のチェック、エコーで婦人科的疾患がないか確認します。
    (初回はお時間かかることがございます。待ち時間抜きで、外来診察室に呼ばれてから説明含め45分ほどみておいてください。注射の説明もある場合は+20分ほどみておいてください。)

  2. 採卵準備 月経中
    採卵をしたい周期の
    月経開始1〜4日で受診

    再診…1,100円 内服処方…1,000円(12日分) 注射処方…45,030円(12日分)

    (注射指導がある場合は外来診察呼ばれてから40分ほどみておいてください。)
    卵を育てるための注射は自己注射、あるいは自己注射の手技に心配、不安がある方は通院での注射も選べます。料金はほぼおなじです。通院での注射のみの日は予約なしで診察時間にお越しください。日・祝日も注射ご対応いたします(時間は相談の上決定)。

  3. 採卵前診察
    採卵をしたい周期の
    月経開始8〜14日目頃で受診

    再診…1,100円 E2採血…2,200円 内服…740円 切替点鼻or注射…3,000円

    発育した卵胞の数と大きさおよび採血で卵胞ホルモンを測定します。採卵予定日が決まりましたら、採卵2日目前の決まった時間に行う点鼻薬or注射をお渡しします。(採卵当日の流れを説明しますので、診察に呼ばれてから採血がございます20〜40分ほどをみておいてください。)

  4. 採卵

    平日は9時ころ、土曜は8時ころ行っています。採卵室で行います。麻酔下で経膣超音波で卵胞を確認し、経膣的に卵胞を穿刺し卵胞液と卵を採取します。得られた卵を含む卵胞液は、隣の培養室で直ちに検卵(確認)し、インキュベーターで培養を開始します。痛くない採卵をめざし、採卵針は超極細を使用し、麻酔は静脈麻酔+鎮痛剤併用をおすすめしていますが、短時間であればガス麻酔のみも選択可能です。採卵後も痛くなく、スムーズに自宅に職場にもどる、採卵を目指しています。また、採卵に用いる経腟超音波プローブに対しても、高水準超音波洗浄機「trophon2」を使用し、清潔安全な採卵を行っています。エコーの洗浄の時間がありますので、採卵は1日3名までとさせていただいております。とにかく安心、安全、感染対策も確実に行い、スマートに採卵を行いましょう。

    再診…1,100円 採卵術…84,000円 麻酔…20,000円 卵凍結(7個の場合)…82,500円

  5. 凍結管理

    採卵で得られた卵を検卵し、凍結します。ご希望獲得卵子数に達しましたら、「卵子凍結あんしんバンク」でお預かりを開始します。バンクでのお預かりまでの期間は、当院の凍結室で-196℃の液体窒素下でお預かりいたします。

    あんしんバンク初期費用…41,800円 保管費用…5,500円/月 卵を引き出す際の出庫費用…55,000〜77,000円

当院での費用

(採卵から凍結管理開始まで)