P-LAPの会について

理事長ごあいさつ

理事長 水谷栄彦(名古屋大学医学部名誉教授・ダイヤビルレディースクリニック院長)

理事長 水谷栄彦
名古屋大学医学部名誉教授
ダイヤビルレディースクリニック院長

皆さんは日本人の赤ちゃんの10人に1人が、低体重出生児で生まれている実態をご存じでしょうか。

低体重出生は、臨月を待たずに生まれる早産の結果です。産婦人科医は、早産を食い止めるため、現在、ベータ2刺激薬や硫酸マグネシウムを使って妊娠を維持させる治療がなされています。
しかしこれらの薬を長期間使用すると、胎児のみならず妊婦にも有害作用が多くなり危険なのです。
早産になりやすい母体合併症の一つ、妊娠高血圧症の治療にもこれらの薬はたびたび使われ、その危険性が報告されています。
しかし、妊娠高血圧症は、血圧が下がらないと母子ともに命の危険があるため、これらの薬を使わざるを得ない現状があります。
さらに、これらの薬が効かなくなったり、投与量が多くなり有害作用のリスクが出てくると、解決方法は帝王切開で児を娩出されるほか手立てはありません。
そのため早産・低体重の新生児となってしまいます。

ご存知のように、低体重、特に超低体重児は成長過程でさまざまな疾患リスクにさらされます。
赤ちゃんの10人に1人が低体重出生の時代は、ある意味、国家の非常事態かも知れません。

医学生のころ、硫酸マグネシウムを注射された妊娠高血圧症の妊婦さんが、副作用に苦しむ姿を目の当たりにして、何とかしたいとの思いから治療法の研究に取り組んでいたとき、戦前のアメリカで成功していた、”重症妊娠中毒症の治療法としての”ホルモン療法の存在を知り、独自に改良を重ね、国内で最初に重症妊娠中毒症のホルモン療法を試み、結果は成功でした。
この私の治療法で、重症妊娠高血圧症で健康な赤ちゃんを分娩した患者さんと、そのお子さん(現在は38才で2児の母です)も本会の会員として活躍して頂いております。

私のこの治療法はベータ2刺激剤や硫酸マグネシウムを使うよりもはるかに安心・安全と自負しています。
その背景には、長い間、臨床の第一線および大学で研究した私の研究成果があります。
なぜホルモン療法は安全に妊娠期間を延ばすことができるのか、それは、胎盤の酵素を誘導するからです。
胎児と胎盤酵素の微妙なバランスこそが、妊娠維持や陣痛発来、さらには妊娠高血圧のメカニズムに直接関わるものだからです。
私はこの病態生理の解明を研究生活の中でようやく見つけ出すことができました。

私どものNPOは、今からすぐ妊娠中毒症と切迫早産のホルモン療法を広めたい、次世代の胎盤酵素製剤を早く製剤化したい、そして、安全なお産ができ、早産・低体重出生児が減ることを願って活動していきたいと考えています。

本NPOの趣旨を国民の皆様にご理解ご支援をいただければ幸いと存じます。


理事長略歴

理事長 名古屋大学名誉教授 水谷栄彦(みずたに しげひこ)
昭和40年 名古屋大学医学部卒業
昭和45年 名古屋大学大学院医学研究科満了
昭和45年 国立名古屋病院産婦人科 厚生技官医療職
昭和49年 静岡済生会病院産婦人科 医長
昭和52年 浜松医科大学医学部付属病院 講師
昭和55年 県西部浜松医療センター産婦人科 部長
昭和56年 (財)名古屋湾岸福利厚生協会臨港病院 産婦人科 部長
昭和57年 名古屋大学医学部産婦人科学講座 助手
昭和60年 名古屋大学医学部付属病院産婦人科 講師
昭和62年 名古屋大学医学部産婦人科学講座 助教授
平成9年 名古屋大学医学部産婦人科学講座 教授
平成16年 名古屋大学 名誉教授
平成16年 ダイヤビルレディースクリニック 院長
  • 医療法人三栄会 理事長
  • 日本病態プロテアーゼ学会理事長
  • 日本産科婦人科学会名誉会員
  • アメリカ内分泌学会名誉会員

出演番組等その他の活動

  • NHK「今日の健康」
  • NTV「おもいっきりテレビ」等
  • 編著「単純子宮全摘術から広汎性子宮全摘術をめざして」
    「Cell-Surface aminopeptidases:Basic and clinical aspects」
  • 第三回 International proteolyss's Society 総会会長 2003

など多数

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